ブリュノ・デュモンの徹底的な信頼と実験

ジャネットの主人公

日記によると、2021/12/17、18にユーロスペースにて『ジャネット』と『ジャンヌ』を観ている。その時の感想、17日「『ジャネット』の良さよ。キメ。真顔でふざける。いつだって。」18日「『ジャンヌ』の苦しさよ。空しさよ。」この日は原宿のキンセラとTOXGOにも行ったみたいだ。

ブリュノ・デュモンはとても好き。ジャネットを観て、すぐに好きパンフを読んでもっと好きに。真面目だから。

JAIHOで『プティ・カンカン』と『スラック・ベイ』も追って観た。人物が良い。人物の良さを、笑える範囲で誇張、誇張ではない、たぶんそのまま出す演出をする。たまに誇張する。それが、人を嘲笑うような奇妙な露悪であるのでなく、シニカルでもなく、ただその姿や志向、その個人にしかない、「どうしてもそうなってしまう」というところ。もっとも完璧にあるためには、ただ存在すればいい。というようなもの。信頼というと輝かしいが、そんなものではない、信頼と実験、面白がることは何も悪くない、相手がいる世界では当たり前に発露されるべき行為である。

どんな人間も、面白い。ある意味、こちらの酒の飲み方にかかっている。

歌声、話す声、身体の、筋肉の動きは、その人にしかなく、一回しか同じ動きはない、その意味でまったく、自然と同じであり、同じく、神の表現の一つの形態であることは頭では理解できる。

歌声は死んでも忘れないし、電話の声は死ぬまで変わらない。

6/5にマキ、マリカ、吉岡さんと下高井戸シネマにて、『ジャネット』を観る。二回観るもんではないな、と思いながら、これ、面白いかな?みんな楽しんでいるかな?と不安なまま観ていた。

みんなそれなりに面白くみていたみたい。それでよかった。

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