タグ: 霊感

  • 2022/10/24

    部屋でライブのセットリストの練習をして午前中を過ごす。合間に仕事の請求書を先方へ送る、偉いね。

    晴れ豆へ向かう。代官山駅に向かう電車内で寒いし唇が乾燥したらいやだなと思って、代官山駅のコスキチに入るも、ベースを背負ってのコスキチはなんとも居心地が悪い。両脇に迫るコスメにぶつけてしまったら店員や客に嫌な顔をされてしまっては唇の乾燥どころではない。ベースの長さとリップクリームの短さも何かがちぐはぐしている気がして30秒くらいで出る。

    晴れ豆はお店の人がカウンター内もPA周りの担当の人も多くて、みんな楽しそうに仕事をしていて、いいなと思う。そしてスタッフや関係者用のお茶をたくさん種類を出してくれて最高だと思った。いろいろな薬草関連のお茶、僕はこういう効能系のお茶が大好きである。足つぼなどのマッサージを受けた後に飲む系のお茶。のぞみんやバンビさんと効能についてやんや言いながら飲む。元気。

    横沢さんのライブ、横沢俊一郎さんは、とんでもなくマンガのようで、立ち振る舞いや歌のやんわりさと、一瞬後には崩壊するかも、でもそこまでは見せないようなバランスが、魅力的だ。最近ライブで緊張しちゃうんだけど、彼のライブをみていて自由にみせる感じ、なんというか攻撃的なショーに勇気づけられる。

    タイコのライブ、序盤はいつも通りタイム感がいつも通りではないが、そこらへんも楽しめた気がする。終盤、ぽっちという曲をあきさとの歌を聴きながら弾いていると死んだ父親のことを思い出して泣けてきた。アンコールで霊感は壮大に展開を忘れてしまったがまあ大丈夫だろう。

    いろんな人に褒められてシンプルに嬉しいライブであった。

    飲み会は渋谷に移動、しかしラストオーダーが早い月曜日は早い。結局いつものあそこだ。おじいちゃんが一人で笑いながら酒を飲んでいた。終電後、晴れ豆後等さんの知っているレゲエバーで乾杯。

    タクシーでは運転手と釣りの話をする。竿は竹でもなんでもいいが、リールは新品、糸を流しやすいリールを買えとのこと。降り際、音楽には全くといって疎くて…。と気を遣ってくれる。優しい。

    釣りに行きたい。水谷さんと夏目さんと。

    12/12も良いライブをしたい。お客さんもいっぱい。チケットはここから買えます。ここで見て買ってくれた人には絶対良いことが近いうちに訪れます。そんな人はかなり優しい人なのです。

    https://linktr.ee/taiko_nami_ishi

  • まだともう

    まだともう

    もう光らないネオンサインが陽を浴びるどこに出しても恥ずかしくない

    重ねたり何度振ろうが内容は混ざり合わないけど燃える本

    ほんとうに欲しいものだけ手に入れた背中ばかりが遺されていく

    水の目に映った首のやわらかい筋 見て私 ため息少し

    感じ取りあ、とかおおとか言いながら集まり、だよね、と確認してる

    角が取れ丸みを帯びて毛羽立ってくるりと尻尾を丸める年齢

    今日という今日の最後に聴く曲が『揚げたて唐揚げ』でもいい気もする

    薄紅が充電されて上がりつつ単独の鳥、焦らなくていい

    霊感のようなあらゆる考えが駆ける自由は制約のよう

    ただ歩いているだけなのに鳩は逃げ車は道を譲ってくれる


    未だ「わたし」と切り落とされず笑ってる子どもと犬は訳なく笑う

    五年振りに点灯したマジック、長いまつ毛の頬が火照って

    鳥たちのサンクチュアリを背に負ってスモーキンする老カウボーイ

    凪の屋上、泣く君のためなす術もなく凧揚げて風を起こそう

    彼は胸に刻んだその詩の最後だけ歪ませ青へペダルを踏割る

    予想された爆発は起きなかったが陶磁器の羽の欠片を拾う

    もらった物、全て生きてる内になくしてしまう人が確かに居た

    大写しされてもサンドワームには未だ音しか感覚できず

    混んでいる待合室に入るなり「賑やかだな」と言った五歳児

    眠い目にやさしい朝の川に映る世界の街の家の抽象


    駅前のコンビニの前に「無」があって改札通るまでに忘れる

    すれ違う目を伏せた女性の悩みがすっとわかる気がしただけ

    蕎麦を食いながら何かを呟いてる宇宙と同じくらい「知らない」

    いつの間にか降り出した雨か、魚の息か、どちらかどれほど見てもしらない

    ゆくゆくは夏には麻の冬は綿のふくろを被るだけになりたい

    イベントでどんな顔して過ごすのが正解なのかわかる日が来る

    一本五百円もする一本の水を首筋に当て体温下げる

    玄関に積み上げられた古タイヤどこにもいけず子供が泣いてる

    意味という言葉が意味を持っていないことに気づいた煙草が旨い

    「答え」なく正面玄関で待ち合わせお辞儀を重ねて家に帰ろう


    夢なんていつもみられる水の月ではどこにでも座っていられる

    むせかえるほどの寓話とサウダージ 判決を待つ鳥が鳴いてる

    公園に尻の根つけてストレッチするまだ何も起こりはしない

    感覚は別段特に迸らず、ゆけゆるやかなポジティビティー

    もう1ミリも急がないぞと急に誓う表参道のB5近くで

    全ての叡智のようなオレンジ色をしてマックスマーラのベージュ拡がる

    あの変なマジック帽をかぶる人は今日の月蝕をみたのだろうか

    長袖でタトゥー隠して沖縄のソバの作り方を学びつつある

    前の席の貧乏揺するおじさんを兵士の中に立たせてみたり

    喫茶店にしては長すぎるドラムソロが終わってピアノが戻る


    焼けて焦げたこのにおいだけを持っていければただそれで全うしたと

    寝惚けてる雀のまあるい額をね撫でるとしたら右の小指か

    たった二両の山手線が原宿に到着したら笑うだろうな

    HOLYとHOLISTICは同じこと誰が為何故鐘は鳴るのか

    パーマとPERMANENT は同じことアフロディーテを求めてのこと

    朝ぼらけ虹を見ている人たちの背中にぼんやり浮かび上がる虹

    朝ぼらけ「もっとみんな」と呼びかける霜柱溶けパーマ上がりつ

    一つ一つ臓器がみんな縦に並ぶシステマティックな快感を得る

    私の首よラナンキュラスの弛みの分だけもう少し水を通して

    大切な引越しの日に植物を買って待ってることができるよ


    腹巻をネックウォーマーに見做すとき見えない場所が光を鳴らす

    四分の三が同じの彼の名をボタンを縫うかのように摘んだ

    決断も突き詰めもせず息継ぎの仕方も知らずに皮膚で歩まん

    さようなら何度目の冬、動けるか。動いているか君の迷惑

    金輪際正しさとアドバイスなどくれてくれるな透明の君

    買ったことない金魚鉢を胸元で質感重みありありと持つ

    汗だくのワンピースほど近づいて駅のベンチで寝起きのよいこと

    投げ縄のツールで描いたような街眉間の皺を見開き伸ばす

    タンカーに乗っていたというおじさんと海沿いの風呂で遠い線観る

    たった今私の瞼を裏返し風は私をここに置き去り


    金を忘れ金を捨て去る最善の方法はただ金稼ぎにあり

    この空気で話をふられたとしても子供の頃の話はできるが

    雄弁か寡黙か私の内分泌外に出るたび涙とされる

    咲くことをしない蕾にある美学自重に首をへし折るまでの

    泡を立て肌の間で滑らせてお湯で流したあとは知らない

    オジサンに肩を抱かれて指さされ「何だと思う、猛禽だよ」と

    冴え渡る、意識に任せて三叉路の右を選べば焼き鳥の店

    アナログな欲望によるデジタルな制圧を突くたった一点

    発表の場所を待たれぬ創作の素振りのたびの蜂蜜の風

    花を買い手に持ち帰る誇らしい気持ちに彼もあるのだろうか


    これほどにまっさらになるはずはなかった誰のためにもならないほどに

    どれもこれも扉の方から開いてくる難しいことなんていらない

    取りこぼしなく誰ひとり置き去りにせずペテン師の顔を浮かべて

    どこにでも向かう必要なんてなく身体のすぐそこ体の温流

    水筒を持ち歩く人のパーソナルスペースはただ蛸壺のよう

    車中泊する人と犬、朝になる「禁止されてる」とただ告げられる

    わたしにも幾つかわけのあるように彼も彼女も事情があって

    居酒屋のキレイキレイが水増して何度押そうがとりとめもない

    誰からも祝福される恋愛は、今はまだしもいつになるのか