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  • 眠いまま寝られないこと

    私の不眠は偶にくる、月に大体で4日くらいで、丸々寝れない訳ではないのだけど、3時とか4時、5時まで眠れない。寝れない。どうしても寝れないときがあるし、それは眠れなかったときでもあるのだから、どっちでもいいと本当に思うから、自分の書いた文について『眠れなかった』『寝れなかった』という言葉遣いについてなんかしつこく指摘されたとき、こいつは本当にどうしようもない奴だな、とその時思った。何となく眠いのだけど、寝れないことが偶にある。

    満月のせいだとして気楽になっていた時期もあるし、実際そういう人もいるだろうが、一回ばっとカーテンを開けたときすごく綺麗な細目の三日月だったことがあって自分の中ではこの原因はなしとなった。どのあたりから不眠というのか定かではないが、ゆるく眠れず、4時5時から9時まで寝て起きる日がある。このかといって昼間までぐっすり眠れる訳ではないところがまた…。

    明らかにこれは二十代前後にしていたアルバイトの夜勤が原因なんだろうと思う。セブンイレブンで夜勤をやり、いまはなき「こどもの城ホテル」でホテルフロントの夜勤を長年やってきた。セブンイレブンでは当たり前に寝ることはできず、船堀駅前店の店長は検品から帰りデバイスを下げたままレジ確認に入りつつ立ったまま寝ていた。単にすごいな…!とその時は思った。ホテルフロントではマリークワントの会社の女性たちがバッと泊まったり(おそらく社員研修があったのだろう)、インド人からカレーを温めろと言われたり、真夜中の一個上の真っ暗な研修室があるフロアを含めた恐怖の見回り(階段を使ってフロアを行き来するのだが、非常照明の赤くて赤くて…、怖すぎる)があったり、手作りの朝食券をいかにして効率よく制作するかを考えたり、社員とペアで勤務する中でクセのつよすぎる人と組んだり、大好きな社員さんとテレビみながらよもやま話をしたり、社員さんは24時前後には仮眠室にいく。その仮眠室に行くタイミングが早い人ほど好きだった。特にその点が、他人との交流のセンスが表れていて、さっと作業を終え仮眠室に行く、たまになんかおかしくれたりする、その人が好きだった。逆にずっとテレビをみていて(仮眠室のテレビはかなり古い?確かあったはずで映像が暗い、ブラウン管みたいな…、そのはずはない。)なかなかひかない。早く行けよ…!と思いつつ、大体やることないからね、朝食券を無駄に多く作ったり、ネットで予約来たのを何故かプリントアウトしてバインダーに保存する作業をしたり。

    それで社員さんが仮眠室に行った後は、私だけになる。基本的に夜フロントに人が来ることはほとんどない(インド人の夜のカレータイムとかそれくらい)から奥のソファーで寝る。ただしベルがなる可能性は大いにある(酔っ払いカップルが当日泊まれるか?と来たり、断固断ることになっていた。)ため完全には寝ていられない、そして5時とか6時前には社員さんは戻ってくるので、これもまた完全には寝られず4時半とかにアラームをかけて仮眠する。この曖昧な眠りの断続が今の私の程度の不眠を作っている。さらに最近は「ミラグレーン」を飲んだときは寝つきが特に悪い。酒を飲んでいなくてもそうなのだから、肝臓が休まらない場合は眠れないのだろう。

    眠れない時間はシオランの『生誕の厄災』を読んでいる。この人もまた強い不眠だったようで、夜のルーマニアの街を徘徊していたりして色々考えていたそう。だからこそ眠れないときに読むものとして最も良いと思う。